重度障害・難病ケアのユースタイルラボラトリーが重度訪問介護事業と共に、近年基幹事業として注力するのは、障害者グループホーム事業。
現在、『ユースタイルホーム』というサービスブランドで、全国50カ所で施設のオープンが続いています。
日中サービス支援型グループホーム事業がスタートしたのは、2023年。
その立ち上げは、なんと「ある日突然」始まった怒涛のプロジェクトでした。
今回は、社長の大畑と、その最前線を走り抜けたグループホーム事業本部長の浜地が、立ち上げ当時の裏話から、強度行動障害者支援への取り組み、そして将来的な「障害者の社会参加」への想いまでを語ったフリートークをお届けします。
(以下の対談内容は、2025年秋時点の情報です)
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突然始まったグループホーム事業。初年度開設数、日本一!?
大畑: 正直な話、浜地さんが入社してくれた当初って、「なんか施設やろうぜ」ぐらいの軽い感じでしたよね(笑)。
浜地: そうですよ。最初の1ヶ月なんて仕事なかったですから(笑)。
大畑: そうそう。で、浜地さんはその間すごい勢いで本を読んで勉強していて。
ある時、読んだ本の著者の話を聞きたいって言って、著者にメールを送って会いに行ったんですよね。
浜地: はい。名古屋の方だったんですけど、品川駅で会うことになって。そこで「実はグループホームをたくさん準備していたけれど、行政トラブルで開始できなくなってしまった会社がある。それをやらないか?」という話が出たんです。
大畑: それでその週末くらいに、その「開けられなくなった会社」に行ったんですよね。そうしたら、グループホームの地名だけが書いてあるリストが出てきて。
「どれやる?」って言われて。そこからある日突然始まったんです。それがちょうど2年前くらいですかね?
浜地: そうですね、今の時期くらいでした。そこから最短で、1月に3施設をオープンさせました。入社したばかりで会社のルールも人間関係もわからない中でしたが。

大畑: 結局、あれから半年以内に17施設くらい開設しましたよね? 最初は50人くらいだった採用も、最終的に非常勤を含めて300人規模のチームになっていた。僕の人生の中でも、一番大変でした。ある日突然、300人のチームが爆誕した感じです(笑)。
浜地: 本当に大変な1年でした。日本中探しても、初年度からこのスピード感でグループホームを作った例はないんじゃないですかね。
令和なのに「座敷牢」のような環境に閉じ込められている人がいる・・・
大畑: かなり無理をしてやった部分もありましたが、一方で、それまで地域で「座敷牢」のような状態に置かれていた人たちを受け入れることができました。地域の支援者も存在は知っているけれど、誰も手が出せなかった人たちです。
浜地: そうですね。右往左往してトラブルもたくさんありましたが、今では安定して安心して過ごせるようになっています。「あのタイミングで無理をしたからこそ、救えた人たちが一定数いる」と現場を運営していて実感します。
大畑: ご家族も相当疲弊されていましたからね。この令和の時代に、まるで明治・大正時代のような閉じ込められ方をしている人がいるというのは衝撃でした。
浜地: 本当にやってよかったと思います。まだまだ重度障害者のためのグループホームを待っている人は多いため、施設の開設は続けていきたいです。
大畑:同時に、これからは現場のレベルを上げて、より専門性の高い運営をユースタイルホームの強みにしていきたいですね。

「強度行動障害」支援のプロフェッショナルとして、業界に貢献したい
大畑: グループホーム事業をきっかけに、強度行動障害の研修も開発し、ユースタイルカレッジで社内外に向けて提供することになりましたよね。
浜地: ええ。今のグループホームの利用者さんは強度行動障害の方が多いため、当社がこの領域で知見・経験をためて、障害福祉業界全体に貢献できる存在になりたいです。
当社の研修は「他所に比べて学びが多い」「実践的だ」と言われるようにしていきたいですし、実際に現場でのPDCAを通じて質を高めていきたいですね。

大畑: 強度行動障害の対応は、介護の中でも一番専門性や技術の差が出るところだと感じています。だからこそ学びがいがあるし、実践で使えてなんぼの世界ですよね。
浜地: ちゃんと専門性を持って実践すれば、支援者にとってもやりがいがあるし、利用者さんも安定した暮らしができるようになります。
在宅介護領域の重度訪問介護事業では当社が一番大きな会社になりましたが、強度行動障害支援の領域においても、そういう立ち位置を築いていきたいですね。
重い障害のある方の、多様な「社会参加」の未来を広げていきたい
大畑: 最近はグループホームのショートステイに10代のお子さんの利用も増えていますよね。
浜地: ええ、一桁の年齢や10代前半の子も来ています。強度行動障害は、体が大きくなる10代後半から20歳くらいにかけて対応が難しくなるケースが多いですが、早期から適切な療育を受ければ、もっと安定して過ごせるはずなんです。
大畑: 今の世の中、障害者の働き方は多様化しています。早期に適切な療育を受けて社会性を養えば、働いて納税する側に回れる人もたくさんいるはずです。
次にチャレンジしたいのは、重い障害がある方への「就労支援」ですね。
浜地: そうですね。働きたいという意思がある人に対して、うまく働ける環境を作りたいです。

大畑: 知り合いの障害者の方で、以前は生活保護を受けていたけれど、頑張って仕事をして自立した結果、経済的には以前より貧しくなってしまった人がいました。でも本人は「それでもいい」って言うんです。
「納税は究極の社会参加」ではないですが、生活保護を脱して自活ができた時、特別な感情があるのかもしれません。
浜地: 日本の義務教育は、ある種「職業訓練」的な側面がありますからね。「大人は働くものだ」という刷り込みがある中で、働いていない自分に耐えられない、という感覚を持つ方もいると思います。
大畑: もちろん現実的に就労が難しい方もいますが、1人でも2人でも、サポートがあれば働けるという人たちの可能性を見つけていきたい。それが今後の我々の挑戦ですね。
浜地: 今年スタートした『ユースタイルパラアートプロジェクト』も、ある意味、社会参加の機会ですよね。

大畑: そうそう。「この人、これならいける」「こういう良いところがある」というのを発見していきたいですよね。
引き続きよろしくお願いします!
いかがでしたでしょうか?
今、全国で求められている障害者グループホーム。
特に障害の重い方は、どの施設にも入居を断られ、地域に居場所がなく、家族が親亡き後の心配に追い詰められているといったケースがあります。
日中サービス支援型グループホーム「ユースタイルホーム」を、地域で待っている人がたくさんいます。
当社で拡大中の本事業の立ち上げ、運営、そして障害者の方をサポートする支援スタッフを全国で募集中です。
