
孤独な現場を
「チーム」に変える。
異業種から
福祉・介護業界に飛び込んだ
マネージャーの挑戦
加覧 千尋
重度訪問介護横浜 サービスマネージャー

30代、40代を迎え、マネジメント職として一定の成果を上げながらも、「今の環境のままで、自分は本当に成長し続けられるのだろうか」「もっと自分のマネジメント力を真っ当に評価し、社会的な意義のある挑戦をさせてくれる成長企業はないだろうか」と、キャリアの転換期に悩むビジネスパーソンは少なくない。
今回話を聞いたのは、教育業界のトップマネジメントから全くの未経験で福祉・介護の世界へ飛び込み、現在はユースタイルラボラトリー株式会社(以下、当社)でマネージャーとして活躍する加覧千尋(からんちひろ)。
「孤独な現場を、全員で支え合うチームに変えたい」。そう語る彼女の等身大のインタビューをお届けする。
転換の原点:英語教育のトップマネジメントから、未知なる福祉の世界へ
――加覧さんは前職、英語教育の業界でスクールマネージャーというキャリアを築かれていたと伺いました。そこからなぜ、全く異なる福祉・介護の業界、そして当社への転職を決意されたのでしょうか。

前職では、子どもから大人まで幅広い層を対象としたスクールの運営管理や、外国人講師たちのマネジメントを担当していました。
非常にやりがいがあり、大好きな仕事だったのですが、コロナ禍によって状況が一変したのです。スクール運営は大きな打撃を受け、先行きが見えない日々が続きました。
生活への不安を感じる中で、「このままの働き方を続けていていいのだろうか」と、1年ほど真剣に悩み続けました。
そんな時、ずっと頭の片隅から離れなかったのが、入社前に経験した「家族の介護」に対する深い後悔でした。
私の祖母が突然体調を崩し、集中治療室へ搬送された時のことです。入院前は問題なくコミュニケーションが取れていたのですが、退院を控えたある日の朝、病院から「意思疎通が難しくなった」と連絡を受けました。そこから急遽、在宅での介護生活が始まったのです。
当時の私は、『訪問介護』という制度や存在すら全く知りませんでした。知識が完全にゼロの状態で、どのように環境を整えれば祖母が心地よく過ごせるのかも分からず、ただ目の前の状況に怯えていました。
身内だからこそ感情が入り混じり、頼り方も分からず、暗闇の中を一人で歩いているような恐怖と孤独を感じていたのです。
後に、専門の知識があればもっとやりようがあったこと、驚くほどスムーズで本人に負担をかけないケアの方法があることを知り、強い衝撃を受けました。「もっと知識があれば、祖母によい環境を作ってあげられたのではないか」という痛切な後悔が、支えを必要とされているご家族を支えたいという強い動機に変わっていきました。
これまで培ってきたマネジメント経験を、この地平で活かして社会に恩返しがしたい……それが、私のキャリアチェンジの原点です。
温かさに惹かれた直感:面接で感じた「この人たちと働きたい」という確信
――未経験での挑戦となると、企業選びにも慎重になられたかと思います。数ある企業の中で、なぜ当社だったのでしょうか。
実は、女性向けの転職サイトで「女性が働きやすい環境」として当社の求人が目に留まったのが最初のきっかけでした。
何度もその求人を見ては、「本当に自分にできるだろうか」と迷っていたのですが、どうしても諦めきれずに応募しました。
驚いたのは、実際に入社してみると、私が配属された重度訪問介護の部門には多くの男性ケアスタッフも活躍しており、性別を問わず誰もが実力を発揮できる環境だったことです。
さらに、給与面が想像以上に良かったことも、嬉しい意味でのギャップでした。プロフェッショナルとしての成果を正当に評価し、還元してくれる成長企業なのだと肌で実感しました。
そして、何よりも入社の決定打となったのは、採用面接での体験です。
オンラインから対面へと進む中で、面接担当者の方が私という人間に寄り添い、緊張をほぐしながら、終始話しやすい雰囲気を作ってくださいました。
単なるスキルの品定めではなく、私のこれまでの人生や、人柄、想いの部分を丁寧に聞き取ってくれたのです。
「こんなに温かく、器の大きいリーダーが引っ張っている会社なら、間違いなく働きやすい。ここで一緒に挑戦したい」と、ワクワクするような高揚感を覚えたのを今でも鮮明に覚えています。

未経験からのスタート:夜勤の壁を「なるようになる」と前向きに乗り越えた日々
――2022年8月に入社されてすぐは、当然現場のケアスタッフとしての実務からスタートされたと思います。これまで経験のなかった「夜勤」などの勤務体制に対して、不安や大変さはどのように乗り越えられたのでしょうか。
前職はお昼の12時から夜までの勤務が中心だったため、生活リズムが大きく変わることへの不安は確かにありました。
入社後に夜勤のシフトに入ることになり、「本当に体力が持つだろうか」と考えたこともあります。
しかし、当社の現場に入って驚いたのは、先輩ケアスタッフたちが驚くほど優しく、徹底的にサポートしてくれる育成体制が整っていたことです。どんな些細な疑問や不安にも、現場の先輩たちが「大丈夫?」と声をかけ、的確に答えを導いてくれました。
この心強いバックアップがあったからこそ、目の前の利用者様に集中してケアを行うことができました。
実際の夜勤帯は、ご自宅で就寝されている利用者様の安全を見守る時間が中心となります。
静まり返った暗いお部屋の中で、ケアのタイミングを見極めながら過ごす時間は、最初のうちこそ気が張って緊張しましたが、徐々に「自分の体調をいかにコントロールするか。よし、なるようになる!」と、良い意味でポジティブに構えられるようになりました。
何より、日々の身近なサポートを通じて、利用者様やご家族の生活を直接支え、「ありがとう」と直接感謝の言葉をいただける喜びは、何物にも代えがたいモチベーションになりました。
夜勤のシフトに不安を感じる方は少なくないと思いますが、ユースタイルでは会社全体の強力なサポート体制が整っています。
ユースタイルの重度訪問介護の仕事は、時間通りの勤務で残業もほとんどなく、休日や勤務時間外は業務から完全に離れてリフレッシュできるため、前職の不規則な生活に比べて格段にメリハリのある、健康的な生活サイクルを確立することができました。

孤独な現場を「チーム」へ:横の繋がりを紡ぐマネジメントの挑戦
――現場での経験を経て、2022年10月頃からはマネージャー職に昇格されました。キャリアアップを果たした今、どのような組織づくりに注力されていますか。
私は入社当初から「これまでのマネジメント経験を活かしてキャリアアップしたい」という意志を明確に伝えていました。当社はその想いと成果を正当に評価し、スピーディーに打席を与えてくれました。
ただ、実際にマネジメントの立場に立って感じたのは、訪問介護という仕事が持つ特有の「孤独感」でした。ケアスタッフは基本的に1対1で利用者様のご自宅に赴くため、同僚と顔を合わせる機会が極めて少ないのです。
「現場で判断に迷ったとき、すぐに相談できない」「自分一人で責任を抱え込んでしまう」といった不安や孤独感を、メンバーたちに絶対に感じさせたくないと強く思いました。
そこで私は、上長に直接自分の想いを伝え、スタッフ同士の横の繋がりを作るための「研修チーム」の加入や、親睦を深めるための交流イベントを次々と企画・実行していきました。
普段は異なる現場で奮闘しているメンバーが一堂に会し、1ヶ月、3ヶ月、7ヶ月といったステップごとの入社年次に応じた研修や、ざっくばらんに本音を語り合える親睦会を開催することで、スタッフ同士の繋がりが生まれていきました。
スタッフ同士が顔を合わせ、対面で雑談を交わしたり、本音で不安を打ち明け合ったりすることで、チームの結束力も劇的に変わりました。日々のコミュニケーションでは、個別の1on1面談やチャットツールでの対話を大切にし、なんでも話してもらえる関係を築けるよう意識してきました。
最初は堅苦しい敬語だったメンバーが、困ったときに少し砕けた表現でSOSを出してくれるようになった瞬間は、信頼関係が築けていることを実感しました。
「忙しくても、対面や言葉での対話を絶対に疎かにしない。このような コミュニケーションの積み重ねの先にしか、本音の信頼関係は生まれない」というのが、私のマネジメントの信念です。
この取り組みによって、孤独だった現場が、見えない糸で結ばれた強固な「チーム」へと進化していくのを実感しています。

役職を越えて手を差し伸べる、ユースタイルの誇るべき「温かい文化」
――マネージャーとして数字の目標管理やチーム運営を担う中で、プレッシャーや壁にぶつかることもあるかと思います。それをどのように乗り越えていますか。
確かに、マネージャーになって直面した経営数字の規模感は、前職とは桁が違いました(笑)。
最初は「これほど大きな売上と目標を管理していくのか」と足がすくむようなプレッシャーを感じたこともあります。
ただ、当社のよいところは、数字の達成だけを強要されるのではなく、「すべてはスタッフが働きやすい環境を作り上げ、より多くの利用者様に必要なケアを届けるためである」という大義名分がブレない点です。
目標に向かうプロセスを、決して一人の責任にはされません。
それを象徴する、当社の誇るべき文化があります。
それは、「困っている人がいれば、役職や部門の垣根を完全に越えて、全員が自然と手を差し伸べる」という温かい風土です。
例えば、スタッフの突発的な入院などで急なシフトの穴が生まれ、3週間分の調整に奔走しなければならないようなピンチの時。マネージャーである私一人が頭を抱えるのではなく、周りの他部門のリーダーや先輩、あるいはチームのメンバーたちが「何か協力できる現場はありますか?」「ここなら私が入れます」と、自発的に声をかけ合って助けてくれるのです。
誰もが過去に苦労した経験を持っているからこそ、他人の痛みにどこまでも敏感で、優しい。この圧倒的な相互扶助のカルチャーがあるからこそ、高い目標にも恐れずに挑むことができますし、自分自身の視座を高めながら、ビジネスパーソンとしてさらなるキャリアアップを目指せているのだと感じます。

未来の仲間へ:素直な想いを携えて、恐れずに飛び込んできてほしい
――最後に、30代・40代でこれまでの経験を活かしながら、自分を成長させてくれる新しい舞台を探している転職検討者の方へ、メッセージをお願いします。
私たちが日々向き合っているのは、ご高齢者や障害のある方など、日々の生活の中でサポートを必要とされている利用者様です。
私たちが当たり前のようにできている日常の動作、例えば水分を補給する、移動する、安心して夜を過ごすといった身近な一歩を支えることで、劇的にその方の人生を豊かにし、心からの感謝をいただける、本質的な社会的意義に満ちた仕事です。
難しく考える必要はありません。大切なのは、あなたの「誰かの役に立ちたい」という純粋な想いです。
当社で活躍するために必要な要素は、経験の有無ではなく、「素直さ」です。
周囲のアドバイスを真っ直ぐに吸収し、困ったときにはプライドを捨てて素直に相談できる。そんな姿勢を持った方であれば、私たちのチームは喜んで両手を広げて迎え入れますし、未経験からでも驚くほどのスピードでマネジメント職へと成長し、キャリアアップを遂げることができます。
もし、今の環境に停滞感を感じ、自分の可能性を試したい、もっと人を大切にする成長企業で腕を振るいたいと悩んでいるなら、迷わず当社の門を叩いてみてください。
私たちが全力でバックアップします。最高の温かさを持ったチームで、一緒に新しいキャリアを切り拓きましょう!

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デザイン・文:小出圭祐 / 企画:ユースタイルラボラトリー



