
「会社の看板」を外した自分に
何ができるのか。
40代で介護業界への転身を
成功させた秘訣。
菊地 輝臣
重度訪問介護Aブロック ブロックマネージャー

外食産業で20年以上、その後は動物病院経営の事業推進と、一貫して「成長企業」の最前線で数字を動かしてきた菊地 輝臣。50代を前に彼が選んだのは、未経験の介護業界だった。
「看板が変わっても、やるべきことは変わらない」と語る菊地氏。彼がユースタイルラボラトリー(以下、ユースタイル)で見つけた、キャリアの「正解」と、マネジメント職として本来あるべき姿について話を聞いた。
キャリアの危機感。「あなたは何ができる人間か」と問われた時に
――菊地さんは大学卒業後、大手外食企業で20年以上にわたりキャリアを積み、最終的には70店舗・年間予算40億円を動かすディストリクトマネージャー(DM)を務めました。その後、動物病院の経営にも携わっていますね。華々しい経歴ですが、なぜ介護業界、そしてユースタイルだったのでしょうか?

ありがとうございます。そう見えますが、実は常に危機感を持っていました。仕事をする上で、私が大切にしているこだわりが3つあります 。
一つは、将来的に「会社の看板なしで、お前は何ができる人間なんだ?」と問われた時に、明確に答えられる実力をつけること。
二つ目は、どんな業種でも数値を改善できる再現性を持つこと。
そして三つ目は、60歳を過ぎた時に現場のワーカーではなく、マネジメント層として活躍し続けることです 。
前職の外食チェーンでは、20年間お世話になった社長が交代し、会社の方向性が変わりました。それを機に将来について考えたとき、守りに入るのではなく、さらに自分を試せる「成長企業」への転職という選択肢が頭に浮かびました。そんなときに出会ったのが、ユースタイルでした 。
――他業種からも多くの誘いがあったと伺っています。その中で「ここだ」と決めた決定打は何でしたか?
圧倒的な「必要とされている実感」ですね。他社の面接はどこか「見定める」ような冷たい空気がありましたが、ユースタイルの採用担当者は違いました。私のこれまでの経験をリスペクトし、「ぜひ力を貸してほしい」と情熱的に向き合ってくれた。自分を高く評価してくれる成長企業で、60歳を過ぎてもマネジメントの最前線で戦いたい――。その想いが合致したんです。
現場を「知る」ことが、数字を動かす最短距離だった
――入社後、まずは現場からスタートされたそうですね。マネジメント経験者として、抵抗はありませんでしたか?
全くありませんでした。むしろ、現場を知らずに数値だけをいじっても、組織は動かないことを知っていましたから。最初の5ヶ月は徹底して現場に入り、利用者様と向き合いました。介護のリアルを肌で感じたからこそ、その後の事業所マネージャーとしての判断に「血」が通ったのだと思います。
――実際に、千葉の事業所では劇的なV字回復を実現されたとか。
はい。千葉の事業所では長年越えられない売り上げの壁がありました。私が着任して2年で、最終的には月商数千万円だったものを約3倍の規模にまで伸ばすことができました 。
――驚異的な伸びですね。具体的にどのような「魔法」を使ったのでしょうか。
魔法なんてありません。やったのは、これまで培ってきたマネジメントスキルの徹底的な応用です。まずは現場の「足元」を固めること。当時は現場で起こる問題に対して個々が判断し対処しており、そのことにスタッフが疲弊し離職する悪循環にありました 。そこで対応を標準化し、現場の負担を減らすためのルールを設けました 。
同時に、採用のスピード感を劇的に上げました。良い方がいれば、その場で即決。ある月には9名の採用を成功させました 。人が増えれば、サービスの質も営業の戦略も変わります。地域のケアマネジャー(介護支援専門員)の方々と信頼関係を築き、「ユースタイルなら任せられる」という「貸し」を地道に作っていった結果です 。
――数値管理と現場感覚、その両立が鍵だったのですね。
そうです。最初は数値ばかりを追い求めてしまい、現場の責任者と意見の食い違いが発生しました。そこでの学びが大きかった。今は、経営層の考えを現場にどう納得してもらうか、現場の声をどう経営に届けるか、その「調整」こそが私の本質的な仕事だと思っています 。人の職場ですから、人の気持ちを疎かにしては、数値は絶対に伸びません 。

「頑張った人を称える」温かさと、自由な社風
――ユースタイルという会社の雰囲気について、どう感じていますか。
一番感じたのは「人が温かい」ことです。外の世界はもっと殺伐としていて、同僚同士の蹴落とし合いがあるような環境も見てきました 。でも、うちは頑張った人をみんなで称える文化がある。50歳の私に対しても、年下のメンバーが真摯にフォローしてくれますし、言いにくいことも誠実に伝えてくれる 。
また、非常に自由度が高い会社です。自分から「こうしたい」と手を挙げれば、挑戦させてくれる。この「風通しの良さ」は、多くの事業所を抱える組織としては稀有なことだと思います 。
――現在のブロックマネージャーとしてのミッションと、今後のビジョンを教えてください。
現在は北海道と東北の6事業所を統括しています。まずはこのブロックの運営を完璧にこなし、不振な事業所があればどこへでも立て直しに行ける「現場に強いBM」でありたいです 。 将来的にはジェネラルマネージャー(GM)への挑戦も視野に入れていますが、それ以上に、後継者の育成に力を入れたい。30代の若いマネージャーたちに、私がこれまで失敗と成功を繰り返して得たノウハウを伝えていきたいですね 。

転職を迷っているマネジメント層へ:「時流」を掴む勇気を
――最後に、現在30〜40代で、成長が止まった業界や厳しい環境でマネジメントに悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
「時流(時代の流れ)」を掴むことは、何よりも大切です。厳しい業界で1円単位のコスト削減に血眼になる努力も尊いですが、将来性のある成長産業でその努力を活かせば、成果は数倍、数十倍になって返ってきます。キャリアアップも年収アップも、実は「どの船に乗るか」で決まる側面があるんです 。
ユースタイルには、頑張った分だけ評価されるインセンティブ制度もあります。私も入社前は「本当にそんなにもらえるのか?」と半信半疑でしたが、実際は想像以上の年収を得ることができました(笑) 。
――どのような人が、ユースタイルで活躍できると思いますか?
バリバリと華麗に仕事をこなすタイプである必要はありません。泥臭くても、粘り強く着実に努力を続けられる人。そして何より、人に対して優しくなれる人です 。
「人の気持ちを考えられる」という、一見マネジメントスキルとは別物に見える人間性こそが、この介護業界では最大の武器になります 。自分の経験が通用するか不安な方も、看板を外して挑む勇気を持ってほしい。ユースタイルなら、その挑戦を全力で受け止めてくれます。

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デザイン・文:小出圭祐 / 企画:ユースタイルラボラトリー

