「幼い頃、とても仲良しだった友達がいました。その子はダウン症だったのですが、私は特に彼女が自分と違うと思ったことはありませんでした。でも、その子が大きくなって『自分が障害者だと気づいてから、生きてるのがつらい』とメールしてくれた時に、なんて言っていいかわからず、返信できなかったんです。
そんな人が一人でもいなくなれば・・と。重度訪問介護の仕事をはじめるにあたってそんなことを思い出しました。」
ユースタイルケア 東京 重度訪問介護事業所に2024年10月に入社した新人ケアスタッフ坂本が、入社後の研修で話したエピソードです。
ユースタイルラボラトリーの基幹事業である「ユースタイルケア重度訪問介護」は、重い障害のある方のご自宅を訪問して見守りや生活支援をおこなうサービスで、全国各地でたくさんの方がケアを待っています。
利用者様には、24時間365日生活に介助が必要な方や、胃ろうや痰の吸引といった医療的ケアと共に生きる方もいます。四肢が不自由であったり、言語での意思疎通が難しい方も少なくありません。
重度訪問介護スタッフは専門性の高い仕事でありながら、ユースタイルケア重度訪問介護の現場で働く全国5000人を超える介護スタッフは、手厚い研修とサポート体制に支えられ、8割以上が未経験・無資格からこの仕事にチャレンジしています。
今回広報部門が取材した「ユースタイルケア 東京 重度訪問介護事業所」のケアスタッフ坂本も業界未経験から入社した一人。
入社から1年弱、初めての重度訪問介護現場の仕事は、いったいどんなものなのでしょうか。仕事を始めてからの変化や、今感じていることは?
広報スタッフが、ある日の介護に同行させてもらいました。(内容は2025年5月取材当時のものです)
脳性麻痺の矢野さんの一人暮らしを支える
坂本が現在担当するサービス利用者様は4名。筋ジストロフィー、ALS(筋萎縮性側索硬化症)…などそれぞれ違う障害で、独居・家族同居など環境も様々です。
今回広報がお邪魔したのは、脳性麻痺の矢野さんのお宅です。
矢野さんは、先天性の脳性麻痺で四肢に麻痺があり左手のみ動かすことができます。生活には24時間介助が必要ですが、東京都内のアパートで一人暮らしをして30年余り。
歌舞伎や舞台の観劇、読書も趣味で、好きなものに囲まれて独り暮らしをされる矢野さん。
広報スタッフは自立した生き方を選択する矢野さんを尊敬するばかりでしたが、矢野さんの言葉は意外なものでした。
「自分で考えて暮らしたいという気持ちはありますが、それが自立かというと違う。模索しているだけです。」
ケアスタッフの坂本は、言います。
「矢野さんは、身の回りの身体的なことは基本的にご自身でできるので、矢野さんの動きやタイミングを見守り、ご自身からサポートが必要な場合に声をかけてくださる時に、適切に対応するように気をつけています。
矢野さんのその時々の状態と気持ちを尊重することが何よりも大切だと感じています。」
私たちは一人ひとり違い、その時々で変化します。
時代や環境の影響を受けたり、その時々によって、望むことも周囲との関わり方も変わります。それは障害の有無に関わらず、誰でも同じだということが、2人の言葉から感じられました。
重度訪問介護の仕事は、目の前の人の「今」に伴走する仕事です。
新しいチャレンジから広がった世界に、今思うこと
別の日に、広報から坂本に質問をしてみました。
―― ユースタイルラボラトリーに入社したのはどうして?
坂本: ユースタイルに入社する前は、スーパーのレジ係、衣料品の販売、保険の事務など、いくつかの仕事を経験しました。正直なところ、当時は収入面で生活が厳しく、特別なスキルや資格もなかったため、しっかり稼げる仕事を探してたどり着いたのがユースタイルでした。
実は、昔、母が訪問介護や認知症施設で介護職をしていたんです。
母から仕事の話を聞いたり、実際に職場に遊びに行ったりする中で、介護という仕事に漠然とした興味はありました。転職を考えた時、どうせなら資格を取って専門性を身につけたいと思い、この業界に挑戦してみようと思ったんです。
―― 無資格・未経験で重度訪問介護にチャレンジしてどうでしたか?
坂本:入社前は、未経験で喀痰吸引やその他の医療的ケアも行うことに対して、自分にできるのだろうかと大きな不安がありました。でも、ユースタイルでは入社後にしっかりとした研修制度があり、先輩方が丁寧に指導してくださいました。

様々な現場でケアを実践していくうちに、少しずつですが出来ることが増え、それが自信に繋がっていきました。不安が自信に変わっていくのを実感できました。
東京事業所の先輩方や同じ重度訪問介護の現場でがんばる同僚がたくさんいることも、心強く感じています。
私もこれからは先輩の立場になっていきます。私自身が入社当初不安に思っていたことや苦手だったことなど、今後入社される方は同じように不安に感じると思うので、全くできなかった私でもどのようにしたらできるようになったかなど、色々と教えて自信を持ってもらいたいです。

給与面でも、サービススタッフとして入社して現在はサービスリーダーを担当しています。今後はコーディネーター職を目指しているので早めにキャリアップできる目標が見えています。
家族との時間も大切にしたいので、土日のどちらかはお休みをいただけるようにシフト調整して、日勤のみの勤務で働けるのもありがたいです。
―― 嬉しかったことや、やりがいを感じる瞬間は?
坂本: 私は「移乗」がとても苦手で。ボディメカニクスの原理は頭では理解できても、実際に自分の体を使うと思うようにいかず、移乗介助が必要な現場に入ることには正直、不安がありました。
でも、移乗が上手くいかなかった時に、利用者様ご自身が「こうするとやりやすいよ」「この方が動きやすいよ」と教えてくださり、その通りにやってみたらスムーズにできたんですね。そして、利用者様に「今の良かったよ!」と声をかけていただいた時は、本当に嬉しかったです!
自分の未熟さを知る機会でもありますが、利用者様と一緒にケアを作り上げていくことは喜びを感じる瞬間です。
―― メールに返信ができなかったダウン症の友人のエピソードを伺いました。もし今、そのご友人に会えるとしたら、どんな言葉を伝えたいですか?
坂本: もし今会えるなら、「自分が障害者だと知った時は本当に辛かっただろうし、苦しかったと思う。でも、あなたは決して普通じゃないことなんてない。私と同じ一人の人間だし、私にはない素晴らしいことをあなたは持っている。これからだって、出来ることは無限に広がっているよ。自分の障害がどんなものかを知った上で、前向きに生きている人はたくさんいるから、一緒に色んなことを経験して、色んな景色を見に行こう」と伝えたいです。
残念ながら、今は連絡先が変わってしまっていて…。本当に、会いたいです(笑)。
(インタビューここまで)
いかがでしたでしょうか。
未経験から飛びこんだスタッフは、一人ひとり違う利用者様の意思に寄り添い生活を支えることで、自身の成長も感じているようです。また、重度訪問介護のプロとして働くなかで経験やキャリアも広がっていきます。
だれもが互いの可能性を信じ、 自分らしく生きられる社会へ
矢野さんのように「自分らしい毎日を自分で選択したい」と願う利用者様。そんな、一人ひとりの毎日をサポートする重度訪問介護サービス。
安定した収入をベースに、キャリアアップも目指したいあなた。
個人的な目標も、日本の介護問題も、なんだかスルーできないというあなた。
住んでいる地域でケアを待っている人に、専門職として貢献したいあなた。
介護や福祉の仕事に興味があるが、一歩踏み出せなかったというあなた。
介護・医療職、現場マネジメント職、本社ビジネス職など多様なポジションで活躍の機会があります。ご応募をお待ちしています!
