在宅介護は24時間家族だけが担う?——1人でも多くの方に重度訪問介護を知ってもらいたい。富山初の事業所開設にかける想い

ユースタイルケア富山重度訪問介護開設インタビュー

「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションに、重度訪問介護事業を全国で運営するユースタイルラボラトリーは、2025年5月、当社として富山県初となる重度訪問介護サービス事業所「ユースタイルケア 富山 重度訪問介護」事業所を開設しました。

重度訪問介護とは、重い障害や難病のある方が24時間365日安心して在宅で生活するために利用できる障害福祉サービスです。2014年に施行された「障害者総合支援法」により法制化は進みましたが、医療・福祉業界の中でもまだ認知は高くなく、多くの難病・重度障害者にサービスが届いていません。

介護スタッフが利用者に毛布をかけている様子

富山に新規事業所を開設するにあたって営業やスタッフ採用、運営マネジメントを担当するユースタイルケアのサービスマネージャー平井達也(以下平井)、エリアマネージャー加藤圭志(以下加藤)に広報部門から話を聞きました。


重度訪問介護という選択肢があることを知ってほしい

広報: 今回、北陸エリアでは新潟、石川に続き、初の富山事業所開設となりましたね。重度訪問介護サービスに対しての富山県内の需要はいかがでしょうか。

加藤: そうですね。富山の印象として需要が多いというか、むしろ重度訪問介護の事業所が他の地域に比べると少ないというお声が多いように感じます。
富山市内で既存の事業所があっても受け入れられる人数が限られているため、サービスが広がらない、あるいは「医療的ケア」など専門的なケアを引き受けてくれるところがない、といったお話を伺いました。 

:意気込みを語るエリアマネージャー加藤

平井: 県の障害福祉課に伺うと、重度訪問介護サービスは県内で約30名程度の利用者がいらっしゃるようです。居宅介護(短時間利用の在宅支援サービス)の利用者は約700名ほどと伺っており、こちらも他県に比べると突出して多いわけではありません。
多くのお声をいただくのは、やはり「ヘルパー(介護スタッフ)が少ない」ということです。

現在までに数百件の営業活動を行いましたが、ご依頼につながる率が10%を超えています。通常は1~2%程度ですので、これは非常に高い数字だと感じました。

広報: サービスを待っている方や、潜在的なニーズが非常に高い地域ということでしょうか?

平井: そうですね。肌感覚として重度訪問介護を必要とされている方も、情報をもっと知りたいと思っている方も、多くいらっしゃると感じています。
ほかの介護事業所さんから勉強会の開催依頼も複数いただいていて、関心の高まりを感じています。

:富山県内で当社が開催している重度訪問介護サービスに関する説明会

そもそも「重度訪問介護」というサービス自体をご存じない方がほとんどです。ケアマネージャーさんや相談支援専門員の方々も、制度名は知っていても、実際に利用された経験が少なく、具体的な活用方法について知りたいとおっしゃっていますね。

広報: 北陸エリアとしては新潟、石川に次いでの出店ですが、エリア特有の課題などは感じますか?

平井: これは北陸エリアだけではなく、いわゆる地方に共通かもしれませんが、長時間自宅に他人がいることへの抵抗感は、都市部より強いかもしれません。
ただ、実際に話を伺うと、個々人の状況や必要性に合わせた選択肢が複数あることを知らなかったからイメージができなかった、という側面が大きいのかなと感じています。

背を向けた高齢者が居間で佇む様子

主要都市では事業者も多く、情報も入りやすいですが、地方では「24時間自宅で介護を受けられるなんて想像もしていなかった」「家族がやるしかない、入院しかないと思っていた」という方が多い。
私自身もユースタイルに入社する前職の医療職時代は、重度訪問介護というサービスを知らず、重度障害のある方が在宅で暮らすのは難しいと思っていました。

広報: まずは重度訪問介護という選択肢を知っていただくことが重要ですね。

加藤: 「こういう支援がある」と知っていただき、その上でご本人やご家族にとって最適な方法を一緒に考える、というスタンスをユースタイルケアは大事にしていきたいです。

老老介護や介護離職の課題を抱える、地方の高齢化問題

広報: 富山というと、ウェルビーイングを推進していたり、幸福度ランキングで上位だったりと、暮らしやすいイメージがある一方で、高齢化も進む地域ですよね。

女性たちが通りを歩いている後ろ姿。前方には他の人々が見える。

高齢の親御さんが障害のある子さんを介護する「老障介護」やご高齢の夫婦が障害を抱えながら「老老介護」をする、といった状況も多いかと思いますが、現場での実感はいかがですか?

平井: まさにそうしたご相談もいただいています。障害者の介護をしてきたご家族が高齢になったり、認知症になり介護が困難になる事例は実際にあります。
知的障害のお子さんの親御さんが「これからどうしようか、誰にも相談できなかった」とおっしゃる事例もありました。

:富山県内で事業説明や営業を担当するサービスマネージャー平井

広報: 富山は共働き率が高い県でもあります。介護離職の課題も潜在的にありそうですね。

平井: そのとおりなんです。介護のために主に奥様が仕事を辞めたり、仕事を変更したりするケースが多いようです。先日も「介護をしながら自宅で働ける仕事に変える」とおっしゃる女性がいましたが、「むしろ外で働く時間をもったほうがよい場合もありますよ」と話しました。
介護を家族だけで抱え込むよりも、外部サービスとつながることでチームでの介護が可能になります。

たくさんの人が待っている重度訪問介護を、富山に広げたい

広報:  富山での高い利用ニーズに対応していくためには、どうしたらよいでしょうか。

平井: なによりも、スタッフの人数を増やしていきたい!そこですね。
現在まだまだ募集中です。現在のチームメンバーは介護のお仕事が初めて、という方も多いですし、高齢者施設で働いた経験があるという方もいます。

ユースタイルケア富山重度訪問介護事業所開設インタビュー

広報: 重度障害者の方への在宅ケアのお仕事は、初めての方にとって不安が大きいのでは。

加藤: ユースタイルケアの利用者様からも好評いただいているのが、スタッフの育成とフォロー体制の手厚さなんです。介護が初めてのスタッフでも、全員資格を取得したうえで、先輩と一緒に仕事を始めていけます。

広報: ユースタイル 富山 重度訪問介護事業所ではどんな方を待っていますか?

加藤:人と関わること、コミュニケーションが好きな方が向いているのかもしれませんね。
利用者様はもちろんですが、やはりご家族や地域の福祉・医療関係者とのチームワークが大切なお仕事なので。
富山の方は、人当たりのよい方が多いのですが、特に信頼関係をしっかり築くことだったり、相手を思いやるコミュニケーションを大切にする県民性があるようにも思います。

稲を収穫する男性と女性が微笑んでいる。背景には黄金色の稲穂が広がっている。

平井: 知らないサービスを利用する、知らない人が家にやってきて身の回りのことをする。それって、誰にとっても不安なことです。スタッフのほうも、また同じですよね。

まずは富山の皆さんにも、そしてユースタイルケアの仕事に興味を持ってくれた方にも「重度訪問介護とはこういうものです」という情報を知ってもらうことが第一歩だと思っています。

広報: 富山県内で待っているすべての必要な人に、必要なケアが届くまで。がんばっていきたいですね!

(インタビューここまで)


いかがでしたでしょうか。

ユースタイルケア 重度訪問介護は、フランチャイズ事業所を含め全国約100か所で重い障害のある方とそのご家族の生活をサポートしています。24時間365日、痰の吸引や経管栄養といった医療的ケアもすべてのスタッフが有資格で提供します。どんな症状、環境の方もご相談ください。
富山以外にも、全国100事業所以上で重度訪問介護サービス、訪問介護サービス、障害者グループホームなどを運営しています!

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【すべての必要な人に、必要なケアを届ける。】

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