夢は介護を「仕方なくやる仕事」から「選ばれる仕事」にすること。29歳介護福祉士の選択

重い障害のある方に重度訪問介護を届けるユースタイルラボラトリーの基幹事業「ユースタイルケア重度訪問介護」サービス。
現在、国内最大規模の運営事業者として、フランチャイズを含む全国約100事業所で地域に密着したサービスを提供しています。

約8年勤務した特別養護老人ホームから、重度訪問介護の現場に転職をしたユースタイルケア 福島 重度訪問介護スタッフ菅野に、広報部門からインタビューを実施しました。
※インタビューは2024年12月実施。記事内の情報はインタビュー当時のもの、使用写真はイメージです。


祖母と共に祖父の介護を経験した子ども時代

——菅野さんはユースタイルケア 福島 重度訪問介護事業所に入社されて半年ですね。まずは、介護の道に進もうと思ったきっかけを教えていただけますか?

はい。私の場合、祖父母と同居していたことが大きなきっかけでした。祖父は足が悪く、脳梗塞で半身麻痺もあったんです。祖母が老老介護の状態で看ていました。

——そうだったんですね。小中学生の頃から介護に関わっていたんですか?

父母が共働きだったので、私は祖父母と一緒に日中を過ごしていました。祖母が介護で体がきついと言っているのを知っていたので、少しでも手伝えたらいいなと思っていました。

ある時は、祖母が祖父をお風呂に入れてた時に出られなくなっちゃったことがあって。どうしようもなくなって祖母が「助けて!」って私を呼んだこともありました。

——介護の大変さを身近に感じていたんですね。

はい。でも、単純におじいちゃんおばあちゃんと関わるのが好きだったんです。ご高齢の方と一緒にいるのが好きなんです。

——介護が必要になった方の助けになりたいという気持ちと、おじいちゃんおばあちゃんが大好きだったことから、介護の道を目指すようになったんですね。

はい。高校も介護福祉士の資格が取れる学校を選びました。ただ、ちょうど制度の変更で卒業と同時に介護福祉士の資格が取れないことがわかって。それで最短で資格が取得できて介護が学べる専門学校に進学しました。

施設介護の経験では歯が立たなかった在宅介護

——専門学校卒業後、待ちに待った介護の現場で働くことになったんですね。

特別養護老人ホームで8年間働きました。介護の基本と言われるスキルや知識はこれ以上ないくらいに身につきましたね。
もちろんシンドイこともありましたが、おじいちゃんおばあちゃんが「ありがとう」と言ってくれたり、ふっとかわいい表情を見せてくれる瞬間が好きでした。

——そんな菅野さんが重度訪問介護の現場に転職したきっかけはなんだったんでしょうか。

祖父が亡くなったあとですが、祖母が脳梗塞を繰り返して、今は硬膜下血腫で言語障害と右半身麻痺があります。そんな祖母を父が自宅で在宅介護することになりました。

——それは大変ですね。でも、介護のプロである菅野さんがいるからご家族もご安心でしたね!

それが、まったくだったんです。
私が高齢者施設でやってきたことが、在宅介護ではまるで役に立たなかった。父の介護を手伝おうとしても、自分では何もできないと感じたんです。

施設では全てが整っていて、マニュアル通りにやれば運営できるようになっています。
でも、自宅だと車椅子用のスペースもない、手すりやスロープも綿密に設計された施設とは違う。祖母の環境と身体の状態に合わせた在宅介護のやり方が、分からなかったんです。

——施設の介護と在宅の介護では、全然違う、と。

そうなんです。施設介護では介護のベースは全て身につけられますが、個人個人に合わせた介護ができるかと言われると難しいです。

——具体的にどんな違いがありましたか?

例えば、施設では1時間で8人の排泄介助を担当します。1人5分でオムツ交換だけをする。起こすのは他のスタッフがやってきて、また短時間でこなす。本当に時間に追われているんです。一人ひとりにちゃんと関わることができません。

——在宅介護に直面して、これまでの介護スキルに加え、一人ひとりに合ったケアができるようになりたいと思われたんですね。

はい。それと「医療的ケア」ができるようになりたいと思ったんです。
特別養護老人ホームでも、痰の吸引や経管栄養など医療的ケアが必要な方が多くいました。でも、介護スタッフは、医療的ケアができない

目の前で利用者さんが痰がゴロゴロして苦しそうにしていても、吸引してあげられず、看護師さんを呼ぶしかないんです。私にも医療的ケアができれば…ともどかしかったですね。

——そこで医療的ケアも含めた在宅介護を提供する重度訪問介護に興味を持ったんですね。

そうです。実は転職活動をするまで、重度訪問介護という障害福祉の制度があることも知りませんでした。でも、重度訪問介護なら医療的ケアもできるし、個別のケアもできる。研修制度も整っているということだったので、ユースタイルに転職しました。

一人ひとり違う、毎日が新しい。重度訪問介護のやりがい

——初めての重度訪問介護はどうでしたか?

最初は怖かったですね。手が震えました。
初めて担当した方は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方です。痰の吸引は、気管チューブを外さなければいけないし、アラームは鳴るし、うまく痰が取れない。医療的ケアに関しては全く未経験だったので、本当に大変でした。

——ベテランの菅野さんでも大変だったんですね。

はい。でも、楽しいです!重度訪問介護は、利用者さんごとにケアの内容ややり方が違うので、新しい方を担当するたびに学ぶことがあります。自分が成長しているのが実感できます。

——一人ひとり、オーダーメイドのケアができることが、やりがいなんですね。

そうなんです。ちゃんと観察してその日の状態に合わせて相談したうえで、対応できる。時間に追われないからしっかり関わることができるのが一番大きいです。

——一方で、重度障害の方は表情や言葉で意思疎通することが難しいのでは。高齢者介護に比べてコミュニケーションで違いがありますか?

いえ、そこはおんなじですね。1日のほとんどの時間を一緒に過ごすうちに、利用者さんの表情や態度、雰囲気で何を感じているか、何を伝えようとしているかが分かります。

言葉で伝えられなくても、安らかな顔になったなとか、目元がふっと柔らかくなったなとか。そういうのを見ると「満足されているんだな」と、嬉しい気持ちになります。

——すっかりプロとして活躍する菅野さんは、入社5か月でジュニアコーディネーターに昇格されたそうですね。おめでとうございます。

ありがとうございます。やってみない?とチャンスをくれたマネージャーに感謝しています。自分の業務だけでなく、シフトを作ったり、他のスタッフさんのことをよく見るようになりました。

——新しい役割にも挑戦し、キャリアアップされていますね!

夢は介護を「仕方なくやる仕事ではなく、選ばれる仕事にすること」

——最後に、菅野さんのこれからの夢を教えてください。

介護を選んでもらえる仕事にしたいんです。今は「仕方なく」介護をやっている人も多いように思います。他に仕事がなかったから、求人が一番多かったからという理由で選ぶ人が少なからずいる。それを変えたいです。


——具体的にどうしたら変わると思いますか。

やりがいだけでどうにかできる仕事ではないので、なるべくお給料を上げられる方法を考えていきたいです。特に20代とか若い人が長く続けてくれる方が介護はいいと思うんです。

重度訪問介護は他の介護職と比べると給与は良い方ですが、それでも選ばれている仕事とはまだ言えないかもしれません。
本当の意味で選ばれる仕事にしたいんです。

——広報:そういう意味では、ユースタイルのキャリアアップシステムは短期間で昇給していきたい人にとっては、おすすめできますね。

一方で、介護を選ばれる仕事にするためには、業界からの発信や、現場のポジティブな声を届けていくことも必要ですね!広報部門も菅野さんと一緒にがんばります。

(インタビューここまで)


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