はじめに
こんにちは!重度障害・難病ケアのユースタイルラボラトリー広報です。
先日、愛知のイベントでOriHime開発者の吉藤オリィさんにお会いすることができました。
OriHimeは、重い障害のある方であっても遠隔でお出かけをしたり就労したりできる「分身ロボット」です。現実世界でアバターを操縦するという新しい価値観を世界に広げています。
重い障害のある方を支援する介護事業を運営する当社の利用者様にも、このOriHimeを利用されている方がいらっしゃるため、社内でも興味津々のトピックでした。
そこで、広報メンバーで東京・日本橋にある「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」に行ってきました!
今回はその体験を、入店から退店までの流れに沿ってご紹介します。

目次
はじめに
分身ロボットOriHime / OriHime-Dとは
OriHimeパイロットとは
きっかけとプラン紹介
1、入店、そして「ばんくん」との出会い
2、会話と食事を楽しむ
3、先輩パイロット「MOONさん」
4、ばんくんの退席、そして静かなひととき
5、最後にもう一度登場してくれたMOONさん
6、テレバリスタ「にまさん」による本格コーヒー体験
7、 OriHime操作を体験!
8、オリィさんとの再会と、パイロットへの想い
感想
すべての必要な人に、必要なケアを届ける。
ユースタイルの各サービス現場では働く仲間を募集しています
分身ロボットOriHime / OriHime-Dとは

テレワークや遠隔教育などに利用される、距離を乗り越え、社会に参加したい人の為の分身ロボットです。どこにいても、スマホやPCで簡単に遠隔操作、 “そこに居る”という実感と体験を提供してくれます。
肢体不自由患者の為の意思伝達装置を開発・提供している株式会社オリィ研究所のプロダクトです。
←OriHime-D OriHime→
この場に参加できない、遠く離れた仲間に簡単に”来てもらう”事ができる
遠隔操作ロボット、それが「OriHime」です。
「職場に置いて、家や遠い場所にいる社員に参加してもらえる」
「学校に置いて、通学できない生徒が授業を受けたりクラスメイトと交流できる」
「手で持ち運べて、旅行や買い物、イベント、式典に仲間を呼べる」
まるで本当にそこにその人がいるような経験を提供します。
OriHimeは、距離も障害も昨日までの常識も乗り越えるための分身ロボットです。
OriHime HP
https://orihime.orylab.com/
OriHimeパイロットとは
上記のOriHimeの操作を行う遠隔地にて働くスタッフのことを「OriHimeパイロット」と呼びます。
ALS、筋ジストロフィー、SMA(脊髄性筋萎縮症)、脊髄損傷などの重度障害をもつ人から、家族の介護や育児をする為に就業が困難な人、海外在住で日本に中々帰れない人など様々。
https://orylab.com/information/2021/03/05/dawn-orihime-pirot-recruitment-2021/
きっかけとプラン紹介
きっかけは、先日愛知県で行われたイベント「あつまれ!ふくはぴんち Vol.1 」で、株式会社オリィ研究所のCVO吉藤オリィさんにお会いしたこと。以前から気になっていた場所でもあり、「これはもう行くしかない!」と強い気持ちで予約を入れました。
予約したのは「OriHimeダイナー」✨
卓上のOriHimeとお話ししながらお食事をいただける、カフェの魅力をぎゅっと体験できる完全予約制の特別なプランです。
※Barカウンターやテレバリスタ、OriHime操作体験は予約不要です!
1、入店、そして「ばんくん」との出会い
予約時間の11:00。扉を開けると、店内はウッドとグリーンを基調に、温かみのある照明と、あえて見せた無機質な配管がアクセントになっていて、とても洗練された雰囲気。

そしてなにより目を引いたのは、OriHimeたちが身につけている衣装!個性的でかわいらしいのですが、なんと手芸が得意なパイロットが自ら作っているのだそうです。
席に着くと、テーブルの上には小さなOriHimeが。目の部分が緑に点灯すると「こんにちは!」と優しく明るい声。
担当パイロットは愛知県在住の大学院生「ばんくん」

四肢に障害があるため「重度訪問介護サービス」を利用しながら通学し、大学ではコミュニケーションを学んでいるとのこと。声もトーンも柔らかく、説明がとてもわかりやすい!聞いていて心地よい会話のリズムに、あっという間に引き込まれてしまいました。
2、会話と食事を楽しむ
エビとアボカド-バジルソース-(スープ付き)
どのメニューも美味しそうで迷いに迷いました!ばんくんの1つ1つへの説明がうますぎて、全部食べたくなってしまったほど。
各メニューを丁寧に紹介してくれました。
料理が届いてからもばんくんとの会話は続きます。
会話のキャッチボールが自然であることについてお話ししたところ、実は通信状況によるタイムラグを逆算し、意識してちょっと早く相槌を打つなどの対応をしていることが判明!技術と配慮に驚きが隠せませんでした。
3、先輩パイロット「MOONさん」
飲み物を届けてくれたのは、岡山県在住の「MOONさん」。大きなOriHimeでお話ししながら「ばんくん、調子はどうですか?」など先輩として優しく声をかけていました。

↑脊髄性筋萎縮症のMOONさんは、後輩のサポートも担当する先輩スタッフ
飲み物を受け取る瞬間や一緒に写真を撮る瞬間にも、温かいやり取りが流れていて、ロボットを介していることを忘れるような自然さでした。
この大きなOriHimeは、床に引かれた線やセンサー用のマークを頼りに移動しているとのこと。ごくたまには上手く反応しないこともあり、その際は手動で調整するのだとか。
舞台裏の工夫を知ると、さらに応援したくなります。

4、ばんくんの退席、そして静かなひととき
食事が進み「そろそろ食べやすいように」と、ばんくんが一度離席。OriHimeの目の緑の光がふっと消え、卓上が静かになりました。
会話が途切れると少し寂しくもありましたが、食事に集中でき、ここまでの感想を話し合うことができました。素敵な配慮です。
食べ終わりごろ、OriHimeの目が再び緑に点灯し、ばんくんが戻ってきて接客再開。我々も感想を言い合う中でばんくんにさらに興味を持ち、様々なことをお話ししました。
最後まで柔らかな声で見送ってくれました。
そして接客を終えると、また目の光が消え、静けさが戻ります。
5、最後にもう一度登場してくれたMOONさん
少し経つと、卓上のOriHimeの目が再び点灯。今度はMOONさんが入って、最後のご案内をしてくれました。

お仕事について伺ったところ、この接客やお仕事を生きがいとしていることについてお話しいただき、胸が熱くなりました。
まさか別のパイロットさんが来てくれるとは思わず、最後までたくさんのサプライズをいただきました!
6、テレバリスタ「にまさん」による本格コーヒー体験
決まった曜日と時間には、バリスタ研修を受けたOriHimeパイロットによるコーヒー提供があります。この日は「にまさん」が登場。なんと、ご自宅からPCを使って「NEXTAGE」を操作し、その場でコーヒーを淹れてくれるのです。

テレバリスタは、川田テクノロジーズとカワダロボティクスとの共同開発であり、 NEXTAGEは、カワダロボティクス株式会社の登録商標とのこと。
粉を受け取る、粉をプレスに入れる、お湯を沸かし器に置いて沸かす設定をする、お湯を注ぐ、プレスする、トレーを置く、できたコーヒーを注ぐなど、一つ一つ丁寧な動作をしながらお話を聞かせてくれます。

コーヒーを注ぐ
「NEXTAGEは元々工業用のためギュインギュイン動くところを、人間らしさを保つためにゆっくり動くようになっている」とのこと。
技術進歩により、離れていても丁寧に煎れられたバリスタによる温かみのあるコーヒーが楽しめる、素晴らしい体験をしました!
ちなみに、操作するのはNEXTAGEだけではなく、その肩にいるOriHimeも同時!いったいどうやっているのでしょうか…。
7、OriHime操作を体験!
最後は自分たちでOriHimeを操作できる体験をしました。
直感的でわかりやすい操作デザインに驚きつつ、OriHimeを動かすことができましたが、滑らかに動くからこそ、接客してくれたばんくんのように自然な動作をするのがなんと難しいこと!

じつはこの段階から見守ってくれていました。
(目が緑に光っている)
すると近くで休眠中だったOriHimeの目がふっと点灯し、OriHimeパイロットの「さえちゃん」が話しかけてくれました。

全国各地にパイロットがいること、海外初の「Bunshin Robot Cafe」がデンマークにオープンしたことなど、興味深いお話をたくさん教えていただきました。

8、オリィさんとの再会と、パイロットへの想い
約2時間の滞在を終え、店を出たあともしばらく余韻が残るほど、心に残る体験でした。
お客さんの約8割は海外からの方とのこと。英語で会話したり、自動翻訳を駆使したり。その多彩さに驚き、OriHimeパイロットの皆さんが本当に優秀であることを強く感じました!皆さん、全国各地で重度訪問介護サービスを利用している方も多いようです。
実はこの日は、特別支援学校の学生さん数人がインターンとしてパイロットを務めていました。
たまたま店内で吉藤オリィさんにお会いできたのでお話を伺ったところ、「パイロットは狭き門になってしまっているけれど、学生にも働く場所を提供したい」との想いから始めた取り組みだそうです。
感想
同じOriHimeを介しているにもかかわらず、接客に立つ人によって印象がまったく変わるのも大きな発見。
分身ロボットカフェは、想像する「ロボットカフェ」とは違い、“Bunshin(分身)”という名の通り、そこには確かにその人の「人となり」が反映されていました。
それは、思っていた以上に人と人とをつなぐ体験であり、嬉しい誤算とともに素晴らしい経験になりました。
パイロットたちの個性あふれる接客や、温かい空間の演出も含めて「人とつながる体験」としてとても特別な時間でした!
デジタルやロボットテクノロジーの進化により、物理的なハードルや心理的な壁は年々なくなっています。
私たちユースタイルラボラトリーも、IT×福祉を推進する企業として、デジタルやテクノロジー分野に目を向けていきたいと感じました。
すべての必要な人に、必要なケアを届ける。
ユースタイルでは、利用者様とご家族の生活や希望に伴走するため全国で重度訪問介護サービスや障害者グループホームを運営しています。
ユースタイルラボラトリーが目指すビジョンである「だれもが互いの可能性を信じ、 自分らしく生きられる社会。」の実現に向けて、「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションとし、今後も利用者様の暮らしを支え、希望を叶えるサポートを届けていきたいです。
ユースタイルの各サービス現場では働く仲間を募集しています
ただいまユースタイルラボラトリーではともに働く仲間を募集しています。
ユースタイルの介護事業現場では未経験・無資格から介護の現場で活躍する仲間がたくさんいます。ぜひ、ユースタイルのお仕事に興味を持たれた方はお気軽にお問合せください。
様々なポジションがありますので、まずは以下リンクから興味のある職種があるか見てみてください!
eustylelab.co.jp
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