【スタッフインタビュー】難易度の高い介護現場を全国で一番かけもちしている重度訪問介護スタッフの信条は、楽観主義だった!

ユースタイルラボラトリーの基幹事業である重度訪問介護サービスは、重度障害・難病の方を対象とした、医療的ケアを含む24時間ケアを365日提供する障害福祉サービスです。

2026年度、ユースタイルケア重度訪問介護事業部では、各ケアスタッフの功績を表彰する年間プロジェクトを行っています。約4300人の重度訪問介護スタッフの中で、2026年1月〜3月現在の集計時点で「ベストケア賞」全国1位のスタッフがいます。

ユースタイルケア 重度訪問介護事業所のサービスリーダーⅯさんです。
入社は昨年2025年11月にも関わらず、チームからも利用者様からも圧倒的な信頼を得ていると社内でも評判になっていました。

「ベストケア賞」とは、医療的ケアの複雑さや、数ミリ単位のポジショニングが求められる身体介護、あるいはコミュニケーションが困難な介護現場など、社内で特に難易度が高いと位置づけられる現場での支援件数と支援時間を評価するものです。

二の足を踏んでもおかしくない難しい現場を、Ⅿさんはなぜ複数かけもちして担当できるのか。重度訪問介護事業部ブロックマネージャー小野と広報がインタビューしました。

16年目の挑戦。施設介護のリーダーから「未経験の重度訪問介護」へ

広報: Ⅿさん、現時点でベストケア部門で全国一位だそうですね!

Ⅿ: 実はとても驚いているんです。ベストケア部門というのが「難易度が高い現場の支援件数」だということで。私、難しい現場を担当してたんだ?!って。その認識がなかったもので…。

小野: Ⅿさんは2025年11月にユースタイルに入社してくれましたが、介護職のキャリアは長いんですよね。だからでしょうか?

Ⅿ: 介護のキャリアは新卒からで16年目ですが、重度訪問介護スタッフとしては全くの初心者です。ただ、難しい利用者様と易しい利用者様がいらっしゃるとは感じていなくて、どの方のお宅に支援に行くのも楽しいというのが正直な気持ちです。

広報:新卒からということは、もともと介護職に就くのが夢だったんですね。

Ⅿ:子どもの頃からおばあちゃん子で。大好きなおばあちゃんが脳梗塞で倒れてから、自宅でお風呂や身の回りの手伝いをしていたことがきっかけです。「世話を焼くのが好きなんだな」と自然に仕事に介護を選んでいました。
前職までは高齢者施設で勤め役職もいただいていましたが、「自分がまだ知らない介護の世界を見てみたい」と思い、ユースタイルに飛び込みました。

小野: 一対一の「重度訪問介護」に挑戦した理由は?

Ⅿ: 施設介護は常に時間に追われ、一対一で向き合うことが難しく、心に余裕がなくなってしまう悪循環を感じていました。重度訪問介護は、その人だけと一日向き合えます。たとえ一時的に不安定だったとしても良い状態への変化をイメージして支援の工夫ができるのがすごく楽しいです。
支援時間が終了するときに利用者様の笑顔を見たい、というのが一番のモチベーションになっています。

「動けないって、こういうことなんだ」身をもって体験した相手の気持ち

Close-up profile of a young woman with shoulder-length hair smiling, wearing a blue t-shirt, against a light-colored wall with a small potted plant in the background.

広報: 「ベストケア賞」の対象現場は、非常に細かな支援ルールが指定されていたり、コミュニケーションが難しいと社内で認識されている現場ですが、最初から支援を楽しめていたのでしょうか。

Ⅿ: なにをしても「違う」と言われると、どうしたらいいんだろうと最初は途方に暮れることもありました。ポジショニングの確認のときに「それもちがう」「ちょっと右」、右にやると「行き過ぎ!」と言われ…なにが違うんだろうと。このクッションがうまくいかないと次の業務に進めない!と自分の次の段取りや業務のことに気を取られていました。
でも、利用者様の気持ちが分かった出来事があったんです。

小野: どんなことがあったんですか!

Ⅿ: 施設介護の時には始終やることが満載だった一方、重度訪問介護は基本的には「見守り」。利用者様に呼ばれなければじっと指定の場所に座って待機している仕事です。
自分が自由に動けない環境に身を置いた時に、四肢を自由に動かすことができない辛さがわかりました。「動けないって、こういうことなんだな」と初めて体験することができた。
動けないからこそ、少しの違和感に対しても神経が過敏になるのだろうと想像することができました。
それからは、「痛いですよね、そうですよね」と心から共感できるようになりました。

自分自身のスキルや段取りに気を取られるのではなく、「相手がどう感じているか」にフォーカスするようになると、利用者様から「こちらこそ、上手く伝えられなくてごめんね」と、初めてこちらを気遣う言葉をいただけたんです。

「ビール飲んで寝よ!」楽観主義が安定の秘訣

A plate of crispy fried tofu garnished with fresh cilantro, next to a tall glass of beer.

広報: とはいえ「行きたくないな」という日もあるのでは?

Ⅿ: ちょっと憂鬱だなと思っても、利用者様にとって支援が必要ない日はありません。そして支援が始まれば、憂鬱だった気持ちをいつの間にか忘れているんですよね。その日その瞬間によって、その人の感情も体調も違うので、昨日機嫌が悪くても今日は違う。
それは障害の有無に関わらずあたりまえのことだと思って、考えすぎないようにしています。

小野:その場、その時の瞬間に向き合うと気持ちが安定するんですね。

Ⅿ:それでもうまくいかない日もたくさんあります。でも「帰ってビール飲んで寝よ!」と切り替えます(笑)。

広報: なんで私ばかり新しい現場の担当なの?!と思ったことは?

Ⅿ:それがないんです。利用者様はどんな方なんだろう?と想像するのが楽しいんですよ。
少しずつその人を知っていって、次に会ったときにどういう会話をしようかなと考えたり、どう支援したら喜んでくれるかなと想像して、喜んでくれたら幸せな気持ちになります。

小野: 直属のマネージャーからも、そんなⅯさんの視座の高さを尊敬していると聞きました。フットワーク軽く、柔軟な気持ちで支援を担ってくれる。
シフトを組む立場からするとありがたすぎる!と。

自分のやり方を引き継ごうとは思わない。その人にあったやり方で

広報: 難易度の高い現場を安定させた後、後輩に引き継ぐ際に意識していることはありますか?

Ⅿ:一番最初に、自分が経験して嫌だったことはすべて伝えるようにしています。「私も最初はこうだったけど、ここを乗り越えれば大丈夫」と。でも、私のやり方は一例でしかありません。あとは信頼して後輩に任せるタイプです。みんな自分なりの関係性を築いていってくれますから。

小野:複数人で支援を担当したり、他事業者と連携する場合の難しさもありますよね。

Ⅿ:例えば、利用者様のご転居と同時にスタートする支援は、ゼロからみんなで生活を作っていかなければならないので、難しいですね。全員が初めてなので、やる人によってやり方が違い支援がバラバラになってしまいます。

広報: やってあげたい支援基準がそれぞれのスタッフ、それぞれの事業者で違いますもんね。

Ⅿ: 入社したての頃は「頼まれたことは何でもやってあげたい」と思いましたが、今は「チームとして統一した支援」を最優先しています。

私が個人的な感情でルール外のことをしてしまうと、次に担当するスタッフが困ってしまうからです。個人の感情ではなく、チームの質を守ることが結果的に利用者様の安心に繋がると学びました。

楽しい気持ちはきっと利用者様にも伝わるから

広報:「仕事を楽しめていない」というスタッフがいたときのアドバイスは?

Ⅿ: 悩んでも必ず明日は来るんだから、楽しまなきゃ損!て伝えます(笑)。楽しんでしまったほうが、利用者様もリラックスできるかも。
私の所属する事業所は冷たい人が一人もいなくて、こんな私の「適当主義」を受け入れてくれる温かいチームです。上司もチームもついていてくれる安心感があるから、どんな現場でも不安なく向かうことができているんだと感謝しています。

小野: これからの目標はありますか?

Ⅿ:利用者様や後輩になにか聞かれたときに何でも答えられるように、自分の仕事以外のことも分かるようになりたいです。そういう意味で、リーダーやコーディネーターの視点をしっかり学んでいきたいです。

(インタビューここまで)


16年のキャリアを持ちながら、重度訪問介護という新しいチャレンジの場で新鮮な出会いと学びを心から楽しむⅯさん。

「ベストケア賞」現在全国1位の秘訣は、スキルの高さだけでなく、利用者様一人ひとりのことを心を込めて想像し、どんな状況も意思をもって楽観的に楽しむ強くてしなやかなマインドが生んだものでした。

【ユースタイルケア重度訪問介護では、一緒に働く仲間を募集しています】

「だれもが互いの可能性を信じ、 自分らしく生きられる社会。」をビジョンに掲げるユースタイルラボラトリー。
経験者も未経験者も、あなたの視点が誰かの「生きる」を支える力になります。
全国の事業所では、あなたと共に笑い、共に成長できる仲間を待っています!