頸髄損傷で首から下が動かなくなったミュージシャン
朝10時、横浜市内の公営アパート1階。一室のドアを慣れた様子で開ける。
「あきらさん、おはようございます。」
ユースタイルケア 横浜 重度訪問介護事業所のケアスタッフの森が、素早く手洗い・消毒を済ませてベッドの上のしゅがーあきらさんに声をかけた。
レゲエミュージシャン「しゅがーあきら」こと佐藤光さんは、穏やかな声で挨拶を返す。
傍では、早朝介護に入っていた別の介護士が介護記録を作成しており、介護をリレーでバトンタッチする森に引継ぎをおこなう。
佐藤さんは、2020年に頸髄損傷という大怪我を負った。転倒時に首の骨を骨折し、全身が麻痺。首から下が全く動かなくなったのだ。
一時はミュージシャンの生命線である声も失いかけた。

重い肢体不自由があり、歩行・移乗・排尿・排便のいずれも支援が必要なため、同居のお母様と外部の重度訪問介護チームにより、ほぼ24時間体制の生活サポートを受けている。
アーティストとしても充実し、楽しみにしていた海外へのワーキングホリデー出発直前での事故だったと語る佐藤さん。それまでの人生が一瞬にして変わった。
しかし、「車椅子のレゲエDeejayなんて、レアで面白いかも?」と、想像すらしていなかった現実を前に、即座にそう捉えたという。
今回は、そんな佐藤さんと、佐藤さんの日常をサポートする重度訪問介護士のひとときにユースタイルラボラトリー広報が密着。
二人がどんな時間を過ごしているのか、のぞいてみた。
歳をとるほどできることが増えてく人生、ラッキー!
この日は佐藤さんが「障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール」へリハビリに行く日。重度訪問介護※は外出帯同支援も可能なので、ユースタイルケアのスタッフ森が同行支援を担当している。
(※重度訪問介護とは、重度の障害があり日常生活に支援が必要な方が長時間サポートを受けられる障害福祉サービスのこと)
予約しておいた介護タクシーに乗って30分弱で現地に到着する。


ケアスタッフの森といつものトレーニングジムルームへ向かう。

佐藤さんは、全く動かなかった四肢を、4年かけ地道なリハビリで少しずつ回復させてきた。
最初は指先しか動かせなかったが、腕のトレーニングを重ね、車椅子を自分でこげるまでになった。

「けっこう疲れるから、リハビリやだなあって思う時もありますよ。
でも、普通人間て歳をとるといろんなとこが衰えて、できないことが増えていくじゃないですか。でも、僕の場合はどんどんできることが増えていくんで。
歳をとるほどできることが増えていく人生なんて、ラッキーですね!」

「いいバイブスで生きたい」。バイブスを決めるのは自分
「2025年の目標はソロライブをやること。だから、もっと鍛えないとですね。最近ちょっと顔が丸くなってしまってたんで(笑)」

佐藤さんは、この日はじめましてのユースタイル広報スタッフにもフランクにいろんなことを話してくれた。
中学生からはじめた音楽活動。
16歳で初ステージを踏み、ミュージシャンとして疾走した。一緒に活動する仲間やリスペクトするミュージシャンの急逝、ばったり会ったホストやキャバ嬢との一期一会の思い出、家族や恋人の話…など素敵な縁と共に生きてきた佐藤さんのお話を聞いていると、とても心地良い。

佐藤さんの声に癒し成分が入っているのかもしれない。レゲエやラップの作詞をする方だけに、ワードチョイスの才能のせい?
とにかく、気負いがなくピースフルな空気で満たされる。
佐藤さんに重い障害があることを、気づけば忘れていた。
「今でもたまに、夢の中の自分が歩いていること、あるんですよね」
佐藤さんがふとそんなエピソードを漏らした時、ハッとした。
広報スタッフが質問してみる。「事故がなかったら、と思うことは…?」

「どんなことが起こっても、僕自身は別に変わらないですもん。
どんな状況であっても、それをどう捉えて、どう動くかを決めるのは自分なので。
事故がなかった人生より、今日どうするかを一日一日ちゃんと重ねていくことを考えてるのかもしれないっすね。
僕の場合は、バイブス重視です。いいバイブスが流れてると、いいことが起きるし、いい人との縁がある。バイブスが淀むのが、一番ダメですね。
レゲエをやってるからか、そういう生き方をしてます。」
あたりまえの日常を、その人の影のようにそっと支える
ユースタイルケア 横浜 重度訪問介護のケアスタッフ森は、佐藤さんの担当介護士になってもうすぐ2年。
ご家族、他の介護士や訪問リハビリ、訪問看護士らと共に佐藤さんの生活をサポートする。

介護とは無関係の業界でバリバリのトップ営業マンとして働いてきた森だが、キャリアや人生の転機にふとユースタイルラボラトリーの求人と出会ったことで、介護の現場に飛び込んだ。

森の介護はテキパキと迷いがない。車椅子への移乗やリハビリの介助も安定感があり、佐藤さんが安心していることが伺える。
笑顔でサポートするのは当然だが、一方でむやみにコミュニケーションをとるのではなく、しっかりと観察し見守る視線が印象的だった。

例えば、車椅子のまま乗車する介護タクシー内では、車椅子が揺れやすく、腹筋のきかない佐藤さんは車椅子で座位を保つだけでも体に負担がかかる。森は、車が揺れるたびに振り返り、佐藤さんの表情を確認していた。
リハビリも、決まったメニューをこなすのではなく、身体のストレッチ具合や適切な負荷を考え、その日の体調と佐藤さんの希望に沿うサポートに徹している。
「利用者さんには、その人らしく気を遣わずに生活してほしいから、私がいるのを忘れるような状態が理想の介護かなと思います。」

帰宅すると昼食の時間。
この日はお母様が用意しておいてくれた軽食があったが、重度訪問介護スタッフは調理や掃除といった家事援助もおこなう。

午後自宅で作曲や作詞をして過ごすことが多い佐藤さんのプライベート時間を邪魔しないよう、森は隣で書類業務を片付けこの日の支援を終了した。
「利用者様のプライベートに干渉しないことは基本」だと言う森だったが、同行中、広報スタッフに佐藤さんの尊敬するアーティストや好きな曲を、まるで自分の趣味を紹介するかのように教えてくれた。
共に過ごす時間の中で、介護士は相手の大切にしているものを知り、同じように大切に扱っていることが分かる。

オンリーワンかつひとりではない、という生き方
脊椎損傷で人生が一変したレゲエDeejay佐藤光さん。
佐藤さんの24時間は、たくさんの人との関わりなしには成立しえない。
当社ユースタイルケアだけではなく他事業者も重度訪問介護を提供するほか、訪問入浴や訪問介護、地域の福祉支援、家族や友人も佐藤さんの人生に伴走している。
ひとりではないからこそ、佐藤さんはオンリーワンの生き方を迷いなく選択できている。

ケアスタッフの森は言う。
「利用者様はいろんな人がいますよ。障害も性格も環境も、本当に全員まったく違うんです。だからこそ、介護スタッフは誰に対しても安定したサービスを提供できなきゃならないと思っています。まったく違う利用者様一人ひとりが、違う生き方ができるように」
誰もがオンリーワンの人生を生きている。
ユースタイルラボラトリーは、「だれもが互いの可能性を信じ、 自分らしく生きられる社会。」の実現のため、365日24時間、日本全国で今日もオンリーワンの誰かに伴走している。
(ユースタイル広報による密着レポートここまで)
いかがでしたでしょうか。
ユースタイルケア 重度訪問介護は、フランチャイズ事業所を含め全国約100か所で重い障害のある方とそのご家族の、オンリーワンの生活をサポートしています。24時間365日、痰の吸引や経管栄養といった医療的ケアもすべてのスタッフが有資格で提供します。
どんな症状、環境の方もご相談ください。
佐藤さんのように、自分らしいバイブスで生きたいあなたを応援します。
ユースタイルケアサービスサイトはこちら
また、利用者様一人ひとりに伴走するケアスタッフも全国で募集しています!
未経験・無資格から介護のお仕事に挑戦できるユースタイルケア重度訪問介護で、新しいキャリアと経験に出会いませんか。
介護ベンチャー ユースタイルラボラトリーでは仲間を募集しています!
「すべての必要な人に、 必要なケアを届ける。」をミッションに、ユースタイルラボラトリーは2012年設立以来、介護難民・介護離職問題・介護人材不足・・日本が直面する大きな社会課題解決に挑戦するためのソーシャルビジネスを展開しています。介護ニーズへの「量的貢献」を掲げ、毎年150~200%の成長を続けてきました。
【すべての必要な人に、必要なケアを届ける。】
このミッションに、少しでもご興味を持った方は、ぜひお気軽にお問合せください。
介護・医療職、現場マネジメント職、本社ビジネス職など多様なポジションで活躍の機会があります。
