重訪・横浜 冬期さんからのエピソード

利用者さんが帰りの挨拶をするとき、
いつもニコニコしながら、こちらの顔をじっと見てくる。
「じゃあ、またね」と言いながら、
言葉そのものよりも、
“相手の反応”を確かめるように、
少し間を置いてこちらを見ている。
その表情は、
なにかを確認しているのかも。
私は介護者として、
その意味を決めつけることはできないけど、
でも、少なくとも——
その視線と笑顔には、
何か大切な意図がある気がしている。
聞かないでも、それを確信している。
だから私は、
介護をやめるその日までには、
あの「ニコニコしてこちらを見る時間」が
利用者さんにとって何だったのか、
一度は聞いてみたいと思っている。